ブエノスアイレス– 南米のパリと称される美しき古都。経済混乱がもたらす「巧妙なケチャップ強盗とスラムの境界線 –
ヨーロッパを思わせるクラシカルな街並み、情熱的なタンゴの調べ、そして極上のアルゼンチンステーキが旅人を魅了するブエノスアイレス。中南米の都市のなかでは文化度が高く、比較的旅行しやすい街として知られていますが、近年の急激なインフレと経済混乱の煽りを受け、旅行者を狙う軽犯罪や強盗のリスクが急増しています。
「南米のパリ」という華やかな響きに油断し、リサーチ不足のままホテルを選んでしまうと、取り返しのつかない犯罪の洗礼を浴びることになります。
ブエノスアイレスのホテル選びにおいて絶対に避けるべきなのは、予約サイトの価格の安さや利便性だけで「レティーロ駅(Retiro)周辺」や「サン・テルモ地区」の奥深く、あるいは特定のストリートに宿を取ってしまうことです。
特に長距離バスターミナルがあるレティーロ駅のすぐ裏手には、「ビジャ31(Villa 31)」と呼ばれる悪名高き巨大な違法占拠スラム街が隣接しており、境界線を1本越えただけで全く警察の手が届かない無法地帯へと変貌します。
また、観光の中心であるオベリスコ周辺やフロリダ通りであっても、日没後は一気にストリートの空気が荒み、服に汚れをかけて親切を装い財布を盗む「ケチャップ強盗(首絞め強盗の温床)」の格好の標的になります。どれだけ内装が魅力的な宿であっても、周囲の治安が崩壊していては、夜間に命の危険を感じながら歩く羽目になります。
この街をスマートかつ最高の安心感で攻略する鉄則は、富裕層が暮らし、夜間も圧倒的に警備の目が厳重な「パレルモ(Palermo)」地区や「レコレータ(Recoleta)」地区など、確固たる安全が担保された北西部のエリアに拠点を完全限定することです。
ShortCut Travelerでは、日本からの生きた情報が少ないブエノスアイレスの各ストリートについて、昼夜のリアルな治安感や絶対に足を踏み入れてはいけない境界線をロジカルに解説。ネットの古い口コミに騙されず、確固たる安全を確保するための根拠あるエリア選びの最短ルートをナビゲートします。