マラケシュのホテルは「城壁内か外か」で全て変わる。失敗しない選び方+現地の5大トラップ回避術
マラケシュのホテル選び、迷ってませんか?
楽しみにしていた旅行なのに、空港を出た瞬間に「タクシー?」と声をかけてきた男性について行き、メディナに到着したら電卓に「1500」と表示された。荷物はすでにトランクの中だった。あの3秒の硬直感は、今でも忘れられません。
それからというもの、マラケシュのホテル選びを「運の問題」ではなく「知識の問題」として捉えるようになりました。15年間、世界90カ国のホテルに泊まり歩いてきた私が辿り着いた結論があります。
マラケシュのホテル選びは、「どのリヤドがキレイか」ではなく「城壁(スール)の内か外か」という1つの軸で決まるということです。
この記事では、空港からホテルへの移動、エリア選定、タクシー交渉、偽ガイド対策、スーク値切り、フナ広場での食事——あらゆるトラップを、具体的な数字と体験で伝えます。読み終わった時点で、あなたはマラケシュを「詐欺が怖い街」ではなく、「知識がある人だけが最高の体験をできる迷宮」として記憶に残す旅にできる準備ができています。
マラケシュのホテル選びが「運不運」ではなく「知識で決まる」理由
治安リスクは「具体化できる問題」に過ぎない
「マラケシュは治安が悪いのでは」という漠然とした不安を持つ人は多いです。でも実際のところ、マラケシュの危険は「運が悪い」のではなく「知識不足で対策をしていなかった」という認識の切り替えが必要です。
私が見てきた観光客の失敗パターンは、実は順番が決まっています。①空港で白タクに乗ってぼったくられる、②メディナの路地で偽ガイドに捕まる、③スーツケースを引いて迷子になる、④フナ広場の屋台で食中毒になる、⑤スークで定価の4倍払う——この5つです。
これらはすべて、事前の知識と準備で100%回避できます。
ホテル選びは「逆算思考」に切り替える
多くの人は「このリヤド、インスタグラム(Instagram)で見て素敵だから予約しよう」という思考をします。でも本当に必要なのは、その逆です。
先に「自分は観光を重視するのか、リヤドの中庭でのんびりしたいのか、それとも設備の安定性を最優先するのか」という旅のスタイルを決める。次に「そのスタイルなら、城壁内か外か、どのエリアが向いているか」を論理的に選ぶ。最後に「そのエリアに泊まるなら、このチェックリストを確認する」という順序です。
この思考順序で決めた人は、後悔がありません。
エリアの三択フロー:観光目的ならメディナ内 or グリーラに限定する理由

スール(城壁)が物理的・心理的なボーダーライン
マラケシュを理解する上で最も重要な概念が「スール」です。これは旧市街(メディナ)を囲む城壁のことですが、この壁の内と外では、タクシーの使い方、治安レベル、観光動線がまったく別世界です。
城壁内(メディナ)に泊まるメリットは、フナ広場・バヒア宮殿・スーク・マドラサがすべて徒歩圏内にあり、「モロッコらしいリヤド体験」ができることです。中庭のタイル張り、ミントティーの香り、路地を歩く音——ここでしか味わえないものがあります。
デメリットは、タクシーが城壁の外(バブという城門)までしか来られないということです。夜間にタクシーで移動しようとしても、運転手は必ず城門の手前で停車します。そこからホテルまでは自力で歩く。スーツケースを引きながら真っ暗な路地を探すのは、思った以上に消耗します。

あ、ちょっと待ってください。城門って何ですか?



城壁に複数あいた入り口のことです。バブ・ドゥッカラ、バブ・エル・フトゥ、バブ・ジジャンなど、それぞれ名前がついています。メディナのリヤドを予約したら、最寄りのバブ名とバブからホテルまでの歩き方を必ずメモしておく。これが迷子を防ぐ最大の防線です。
グリーラ・新市街は「安心効率型」の正当な選択肢
一方、城壁外の「グリーラ」や「新市街」のホテルは、メディナの反対側。ムハンマド5世大通り沿いに近代的なショッピング、カフェ、レストランが並んでいます。バンコクのスクンビット的な雰囲気で、タクシーやカリーム(Careem)が自由に使えて、移動にストレスがありません。
「モロッコらしさ」は確かに薄れます。ただし初めてのマラケシュ、女性一人旅、快適さ重視という人にとっては、これは正当な選択です。
昼間はメディナに観光に行き、夜はグリーラで安心して食事と休息をする——この動線設計ができれば、後悔が最小化されます。
パルメライエは「観光派には失敗確定」という事実
「パルメライエ」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。フォーシーズンズやマムーニア、ロイヤルマンスールなど、5つ星リゾートが集積するエリアです。オリーブ林に囲まれた楽園的景観で、写真を見ると「ここに泊まったら最高だろう」と思ってしまいます。
でも観光目的で来た人にとっては、これは最悪の選択です。なぜなら、市内(フナ広場)までタクシーで15〜30分かかり、往復で1,200〜1,500円のコストが発生するからです。
3泊でマラケシュを観光したい場合、毎日タクシーで往復すれば、単純計算で移動費だけで7,000〜15,000円超えが発生します。「楽園に泊まった」という実感と「観光ができなかった」という後悔が同時に押し寄せます。



パルメライエ、写真で楽園に見えたんですけど…本当に観光向きじゃないんですか?



観光派には移動費だけで失敗確定です。プール・スパ・リゾート内で全て完結する滞在目的の人なら最高。でも「マラケシュを巡りたい」なら、メディナ内かグリーラです。
メディナ内リヤドに泊まるための必須5点チェックリスト
チェックリスト①②③:立地の確認と迷子防止
メディナ内のリヤドを予約したら、最初にすべきことは「立地確認」です。予約サイトには住所が書いてありますが、これは目安に過ぎません。最も重要なのは「最寄りのバブ(城門)名」と「バブからリヤドまでの徒歩ルート」です。
予約時に、リヤド側にこう聞いてください:「ウチのリヤドに一番近いバブは?そのバブから歩いて何分?目印は?」と。この2点をメモしておくだけで、迷子になる確率は劇的に下がります。
グーグルマップ(Google Maps)はメディナ内では精度が落ちます。狭い路地は認識されず、青い点が明後日の方向を指すことがしょっちゅうです。だから最寄りのバブ名が「自分の現在地を把握する最後の頼り」になるわけです。
チェックリスト④⑤:エアコン・ワイファイ(Wi-Fi)・価格帯の確認
メディナのリヤドは、多くが100〜200年前の古い建物です。後付けのエアコンは、夏になると壊れやすい。予約前に、必ずHotels.comの「エアコン(Air conditioning)」フィルターで絞り込み、さらに直近3ヶ月の口コミで「暑い」「エアコン」という言葉がないか確認してください。
夏(6〜8月)に行く場合、これは「オプション」ではなく「必須条件」です。
ワイファイ(Wi-Fi)仕様も確認が必要です。「フロント周辺のみ」と「部屋全体で使用可」では、快適度が大きく異なります。古いリヤドは配線がフロント周辺に限定されていることが多いです。
そして価格帯。メディナ内の相場は、中級リヤドで7,000〜20,000円/泊です。安すぎるリヤド(2,000〜4,000円)は、写真詐欺のリスクが高い傾向にあります。



メディナのリヤド、夏でもエアコンありますか?



予約前にHotels.comのエアコン(Air conditioning)フィルターで絞り込んで、直近3ヶ月の口コミに「暑い」がないか確認してください。これだけで夏の地獄を回避できます。
グリーラ・新市街の近代ホテル:初マラケシュ・女性ソロなら「安心選択肢」として正当化する
タクシー自由度が心理的ストレスを大幅軽減する
グリーラの最大の利点は、タクシーやカリーム(Careem)が完全に自由に使えることです。メディナ内のリヤドに泊まると、夜間の移動には心理的なストレスがつきまといます。でもグリーラなら、メディナから帰ってきた後、気軽にタクシーを呼んでホテル前に着けます。
特に女性の一人旅なら、この心理的な負担の軽減は計り知れません。
移動効率と設備安定性の両立
グリーラには、マラケシュ駅が徒歩圏内にあります。近代的なショッピングモール、カフェ、レストランも充実。ホテルの設備は安定しており、エアコンが壊れるという心配もありません。
観光効率も十分です。メディナまでタクシーで5〜10分。むしろ「昼はメディナで観光、夜はグリーラで休息と食事」という動線を設計できれば、滞在のリズムが整いやすくなります。
パルメライエは「観光派には失敗確定」-移動費計算で見える根本的な欠陥
タクシー移動費の逆転現象
パルメライエの最大の問題は、「楽園という名のボッタクリ」に陥ることです。1泊5万円以上のラグジュアリーリゾートに泊まったはずなのに、毎日のタクシー移動費(往復1,000〜1,500円)で観光予算が圧迫され、気づけば「高級リゾートに泊まったのに、観光ができなかった」という悪夢が現実化します。
3泊で観光目的のマラケシュ旅行を想定すると:
- 初日:空港→パルメライエ(1,200円)
- 2日目:パルメライエ→メディナ観光→パルメライエ(1,500円)
- 3日目:パルメライエ→メディナ観光→パルメライエ(1,500円)
- 4日目:パルメライエ→空港(1,200円)
移動費だけで約5,400円。これに加えて「市内のレストランで食事」「スークでの買い物」などが加わると、あっという間に予算が吹き飛びます。
「完全隔離」による心理的な疲労
パルメライエは、市内から物理的に隔離されています。周辺にはコンビニもカフェもない。ホテル内で全て完結するタイプの旅行者なら問題ありませんが、「マラケシュという都市を体験したい」という欲求がある人には、この孤島感は精神的な負担になります。
実際、パルメライエに泊まった多くの観光客は、3日目には「ホテルから出たい」という気持ちになっているという話をよく聞きます。
空港からホテルへ:L19シャトルバス30DHを知らない人の失敗パターン
「声をかけてくる人=100%白タク」という鉄則
空港を出た瞬間、「タクシー?」と声をかけてくる人がいます。その人は公式タクシーではなく、白タク(非公式タクシー)です。
どの旅行ガイドにも書いてあることですが、これが最も実行されないルールです。なぜなら、その人が「親切そうに」見えるから。実際、荷物を手伝ってくれたりして、気づいたら車のトランクに入っていて、もう逃げられない状況になっています。
メディナの城門前に着いた時、スマホの電卓に「1500」と表示された。1,500ディルハム。日本円で約22,500円です。体が硬直しました。荷物はまだトランクの中。後ろにも他の乗客。何も言えませんでした。
L19シャトルバスの完全ガイド
では、どうするか。答えはシンプルです。空港到着ロビーを出て左手に、L19シャトルバスの乗り場があります。
- 乗り場:到着ロビー左手
- 終点:バブ・ドゥッカラ(メディナ北側の城門)
- 所要時間:約30分
- 料金:30DH(日本円で約450円)
- 確定性:必ずこの金額。ぼったくり一切なし
バブ・ドゥッカラはメディナの北西入り口。そこからホテルまでの行き方を事前確認しておけば、迷子になることもありません。
インドライブ(InDrive)アプリ:乗前に料金を確定させる革命
「L19バスの時刻が合わない」「夜中に到着する」という場合は、インドライブ(InDrive)アプリを使ってください。ウーバー(Uber)はモロッコで使用不可ですが、インドライブは全く問題なく使えます。
このアプリの最大のメリットは、「乗車前に料金が確定する」ことです。つまり、ぼったくりの心配が完全にゼロになります。
日本でアプリをダウンロード、モロッコ到着後にシムカード(SIM)を契約(またはイーシム/eSIM)して電話番号認証すれば、すぐに使えます。



空港出たら「タクシー?」に乗ったら1,500DH请求されたんすよ。そんなわけないでしょ!? 絶対ぼったくりっすよね!?



声をかけてくる人は白タクです。空港の正規タクシーは公式カウンター、L19シャトルバスなら30DH・30分で着きます。空港を出た時点で、声をかけてくる人とは話さないこと。これが鉄則です。
タクシー乗前交渉の鉄則:「荷物をトランクに入れた瞬間が最も弱い立場」という視覚化
交渉は「乗る前」に決まる
メディナ周辺からグリーラへの移動、グリーラからメディナへの往路——マラケシュ滞在中は何度もプチタクシー(黄色いタクシー)に乗ることになります。
本来、プチタクシーはメーター制です。でも観光客相手には、メーターを使わずに「交渉制」を持ちかけてきます。多くの人は「まあそんなもんか」と乗ってしまい、着いてから高額請求を受けます。
ここで重要なのが、「荷物をトランクに入れた瞬間が、あなたが最も弱い立場になる瞬間」という認識です。
一度ドアが閉まれば、交渉の主導権は運転手に移ります。到着後に「これは相場より高い」と言っても、「ここまで来たんだから払え」と押し切られてしまいます。
「乗る前に行き先と料金を口に出す」3秒の動作
では、どうするか。タクシーに乗る前に、運転手の窓越しに、声を出して確認してください。
「フナ広場まで150DHで行けますか?」と。
これだけです。運転手が頷いたら乗る。異議を唱えたら別のタクシーを探す。この3秒の動作で、全てが変わります。
メディナ周辺の適正相場は、10分の移動で100〜200DH(約1,500〜3,000円)です。これを目安に交渉してください。
適正相場の認識が交渉時の「心理的正当性」を持つ
観光客の多くは、ぼったくりを受けても、その時点では「これが相場なのかな」と思い込んでしまいます。なぜなら、相場を知らないから。
でも適正相場を事前に頭に入れておけば、交渉時に「この金額は正当だ」という心理的な確信が生まれます。この確信が、タクシー運転手との交渉で「強気でいられる」という状態につながるわけです。
偽ガイド(フォー・ガイド)対策:「日本語で話しかけてくる人は全員疑え」という第一線
「日本語で話しかけてくる」がサイン
フナ広場やスークを歩いていると、後ろから「日本人ですよね?」と日本語で声がかかります。あるいは「こんにちは」とカタカナで挨拶されます。
その人は、ほぼ確実に「偽ガイド」です。本物のガイドは、観光客を追わません。
偽ガイドの行動パターンは決まっています。まず「友人の店を案内する」「お金はいりません」「日本が好きなので」という優しい言葉で信頼を構築します。その後、10〜15分並走しながら会話をします。気づいたら、コミッション契約のある「革製品」「スパイス」「カーペット」の店の前に立っています。
ここで「見るだけでいい」から「ちょっと中を見ていってよ」に話が変わり、店員が物凄くフレンドリーに商品説明を始めます。買わないと言うと、急に態度が変わり、無言で去るか露骨に不機嫌になります。
唯一の対処法:最初から話しかけてくる人と会話しない
対策は1つです。「日本語で話しかけてくる人の言葉には返さない。英語でも日本語でも、無視して歩き続ける」
これは失礼ではなく、自衛です。相手は職業詐欺師です。丁寧に断る必要はありません。無視して歩く。これが最も有効な防衛手段です。



メディナを歩いていて「日本語で話しかけてくる人」に遭遇したら?



その人は偽ガイドです。無視して歩き続けてください。丁寧に断る必要はありません。相手は詐欺のプロですから。
フナ広場・スークの実戦ガイド:詐欺回避×文化体験の両立
フナ広場の屋台:「魚介は避ける」という1ルール
フナ広場の夜は、光と音と匂いの祭りです。屋台の煙が立ち込め、客引きが声を張り上げ、その中には確かに「モロッコ」があります。
ただし、選ぶ食べ物には注意が必要です。特に魚介類は避けてください。調理後の放置時間が長く、食中毒のリスクが高いです。
翌朝、激しい腹痛で目が覚めた経験は、今でも鮮明に覚えています。その日のスーク観光は完全にキャンセルになりました。
一方、タジン(煮込み料理)、クスクス、ハリラスープ(豆のスープ)は比較的安全です。加熱調理で、温度も保たれています。これらなら、屋台で食べても問題ありません。
スークの値切り文化:「最初の提示価格は定価ではなく交渉の開始点」
スークで「800DH」と言われた金額は、定価ではありません。これは「交渉の開始点」に過ぎません。
スークでの値切りは、文化の一部です。商人側も「お客さんが値切ってくる」ことを想定して、最初の提示価格を決めています。
交渉のスクリプトは、こうです。
- 商人:「800DH」
- あなた:「Cher!(シェール=高い!)」と笑顔で言う
- あなた:「150DHなら買う」と提示して、2〜3歩歩き出す
- 商人:追いかけてくるか、「200DHで」と言ってくる
- あなた:納得したら買う、納得しなければ本当に歩き去る
重要なのは、「本当に立ち去る素振りを見せる」ことです。ここで躊躇すると、商人に足元を見られます。
日本人は「断ることが失礼」という感覚が強いため、この最後の「歩き出す」という動作ができません。でもスークでは、この「歩き出す」が最も強い交渉カードなのです。



スークでランプ800DH払ったら、翌日同じランプを別の旅行者が200DHで買ってるの見たんすよ。4倍じゃないすか。悔しすぎる。



スークは値切りが前提なの。最初に言われた金額は「交渉スタートの数字」で、定価じゃない。「Cher!」と言って笑顔で立ち去る素振りを見せるのが交渉のコツ。断っても追いかけてくることもある。笑顔で去ることが交渉のうちだよ。
季節別・時間軸別の注意点:夏40℃のエアコン地獄 vs ラマダン営業時間の混乱
夏(6〜8月):気温40℃超でエアコン確認が「必須条件」
マラケシュの夏は、過酷です。気温が40℃を超える日が続きます。メディナのリヤドは古い建物なので、エアコンが壊れやすい。「エアコン有り」と書いてあっても、実際には「かすかな風が出るだけで室温は変わらない」という状況は珍しくありません。
夏に行く場合は、Hotels.comの「エアコン(Air conditioning)」フィルターで絞り込み、さらに直近3ヶ月の口コミで「暑い」「エアコン」という言葉がないか確認してください。これだけで、8月の夜35℃の部屋に泊まるという地獄を避けられます。
ラマダン期間:日中の飲食店閉店とイフタール時の群衆地獄
ラマダン期間中(毎年1月〜12月の中でイスラム暦の時期が変動)に訪れる場合、心構えが必要です。
日中は多くのレストランや屋台が閉まります。観光客向けの施設は開いていますが、ローカルの食堂はほぼ営業していません。これは「食事ができない」という深刻な問題につながります。
また、日没後のイフタール(断食明け)時刻になると、フナ広場周辺は群衆で埋め尽くされます。特に女性一人旅にとっては、この時間帯は避けるべきです。
ラマダン期間に行く場合は、ホテル朝食付きプランを必須で選んでください。そして夜の外出は慎重に。
目的別エリア早見表+最終チェックリスト:あなたのスタイルに最適な拠点が一目でわかる
あなたは、どのタイプの旅人ですか?この早見表で、最適なエリアが一目瞭然になります。
| 旅のスタイル | 第一選択肢 | 第二選択肢 | 理由 |
| 女性一人旅・初マラケシュ | グリーラの近代ホテル | メディナ内フナ広場徒歩圏 | 治安・移動効率・設備が優先される場合はグリーラ。観光体験優先ならメディナ。 |
| カップル・ロマンティック重視 | メディナ内フナ広場徒歩圏のリヤド | グリーラの高級ホテル | 中庭でのミントティーと雰囲気。ただし設備・治安考慮ならグリーラ。 |
| バックパッカー・予算重視 | メディナ中心部の安宿 | グリーラの中級ホテル | メディナ中心部なら観光効率最高。ただし客引き・詐欺リスク高。 |
| 快適志向・設備重視 | グリーラの星4〜5ホテル | パルメライエのラグジュアリーリゾート | グリーラなら観光と快適さの両立可。パルメライエはリゾート完結型のみ推奨。 |
| リゾート完結・プール重視 | パルメライエのラグジュアリーリゾート | 該当なし | 市内観光は放棄。敷地内で全て完結する方針なら最適。 |
予約前の最終チェックリスト
エリアを決めたら、予約前に必ずこのチェックリストを確認してください。
気温・営業時間・混雑度は把握したか?夏なら特にエアコン確認必須。ラマダン中なら朝食付きプラン必須。
メディナ内リヤド選択の場合、最寄りのバブ名とバブからの徒歩ルートを確認したか?
夏渡航の場合、エアコン動作確認済みの口コミをチェックしたか?ワイファイ(Wi-Fi)・水圧の直近3ヶ月口コミを読んだか?
同エリア・同ランク帯の相場内か確認したか?明らかに安すぎるリヤドは写真詐欺リスク。
直前のキャンセルに対応しているか?無いなら、その分リスクがある。
朝食の有無・評判を確認したか?特にラマダン中なら朝食必須。
総括:「準備した人だけが報われるマラケシュ」への最終メッセージ
マラケシュの本質:知識ゼロなら最悪、知識があれば最高
マラケシュという街は、不思議な場所です。準備なく行ったら、空港の白タク、メディナの偽ガイド、スークの4倍値段、フナ広場の食中毒——全てのトラップに引っかかって、「モロッコなんて二度と来ない」と思いながら帰国することになります。
でも、この記事で学んだ5点の知識を持って行ったら、全く別の世界が見えます。
知るべき5点は、以下の通りです:
- 空港はL19バス一択。声をかけてくる人は全員白タク。30DHで30分、確定料金。
- 観光目的ならメディナ内かグリーラ。パルメライエは観光派には非推奨。移動費計算で一目瞭然。
- メディナ内のリヤドなら、最寄りバブ名を事前確認。タクシーはバブ手前で必ず止まる。ここから自力で歩く。スーツケースより軽いバッグ推奨。
- 夏ならエアコン動作確認済みの口コミを必ず読む。Hotels.comの「エアコン(Air conditioning)」フィルターで絞り込み、直近3ヶ月の「暑い」という言葉をチェック。
- タクシーは乗前に金額確認、スークは「Cher!」と言って歩き出す、屋台は魚介を避ける、偽ガイドは無視して歩く。この4つで、詐欺とぼったくりの99%は回避できます。
知識がある人だけが記憶に残る
フナ広場の喧騒、スークの迷宮、リヤドの中庭、タジンの香り、ゼリジェタイルの青——これらの美しさと興奮は、「知識があって初めて心ゆくまで楽しめる」ものです。
詐欺を回避し、迷わず、ぼったくられず、お腹を壊さず、それでいて「モロッコらしさ」を全身で感じることができる——これが「準備した人だけが報われるマラケシュ」の意味です。



マラケシュのホテル選びで外してはいけないのは3点です。観光が目的ならパルメライエではなくメディナ内かグリーラ。メディナ内なら最寄りの城門名を事前確認。夏はエアコン動作確認済みの口コミを必ず読む。この3点を守れば、マラケシュは「世界で最も美しい迷宮」として記憶に残る旅になります。
著者の最終語りかけ
私は15年間、世界90カ国のホテルに泊まり歩き、失敗と成功を繰り返してきました。最安値で失敗し、高級ホテルで失敗し、口コミに騙され、二重予約でお金を失い、カビ臭い部屋で絶望した。その全てが、「何を準備すべきか」という知恵に変わりました。
この記事で伝えたいのは、「マラケシュはどう泊まるべきか」という正解ではなく、「自分の旅のスタイルに合ったエリアを、論理的に選定し、準備をすれば、失敗を99%回避できる」という確信です。
あなたはもう準備ができています。最寄りのバブ名をメモするまで数分。エアコン確認口コミを読むまで5分。タクシー乗前交渉の言葉を頭に入れるまで1分。これだけで、マラケシュは全く違う街に見えます。
私の失敗を踏み台にしてください。あなたはマラケシュを「最高の迷宮」として記憶に残す旅にできます。準備した人だけが報われるマラケシュ。あなたはもう準備できています。
よくある質問(FAQ)
- Q. 女性一人旅で夜間の外出は可能ですか?
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A. リスク度に応じて判断してください。昼間のジェマ・エル・フナ広場は夜間のダルブ内と治安レベルが全く違います。女性一人旅なら、夜間はグリーラで過ごすことをお勧めします。メディナ内に泊まる場合は、夜間の外出は控え、ホテル周辺に限定してください。
- Q. メディナ内のリヤド予約時に「最寄りのバブ名」が分からなかったら?
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A. 予約メッセージで直接リヤドに聞いてください。「What is the nearest bab (gate) to your riad?」と英語で聞けばほぼ確実に返答が来ます。その情報を元に、グーグルマップ(Google Maps)でバブからリヤドまでのルートをストリートビューで確認してください。
- Q. グリーラからメディナへのタクシー相場は?
-
A. グリーラからメディナ(フナ広場付近)までは、プチタクシーで5〜10分、相場は100〜150DH(日本円で約1,500〜2,250円)です。乗車前に「How much to Jemaa el-Fnaa?」と聞き、料金を確認してから乗ってください。
- Q. スークで値切り交渉に失敗したら、その店から出られなくなりませんか?
-
A. 出られます。商人が引き留めたら、より強気で「I don’t want to buy」と言って立ち去ってください。相手はプロですが、強制的に買わせることはできません。最悪の場合、周辺にいる他の人に助けを求められます。
- Q. 冬(12〜2月)のマラケシュはホテル選びでどう違いますか?
-
A. 冬は気温が比較的穏やかですが、1月は朝晩が10℃以下まで冷え込みます。古いリヤドは暖房が不完全な場合が多いので、「Heating(暖房)」の有無と直近口コミを確認してください。グリーラの近代ホテルなら暖房問題はほぼありません。




